mainの型とwarningについての（雑な）説明

mainの型：宣言しない形式=int形式

今回の講義資料では一部では、以下のようにmainの部分を書いています。

main()   {       関数 main の内容  }

このようにプログラムを書くとき、「mainという関数について、特に関数の型を定義しないよ」、ということを意味します。 古いコンパイラやPC環境だと、これでもエラーやwarningメッセージなくコンパイルされます。しかし、今のUECの環境だとwarningメッセージが出たり、エラーでコンパイルしてくれなかったりします。これは今のUECの環境が（無駄に）賢いため、「関数に型が宣言されてないなんておかしいぞ！たぶんプログラム入力者が、入力を忘れたんだろう。そしてたぶんその関数の型はよく使われるint型だろう」、と勝手に気を利かせて上記のプログラムを以下のプログラムだと勝手に読み替えて(でもwarningメッセージは出す)処理してしまう、もしくは「なんか変だぞ！変だからとりあえずエラーだして止めておこう！」、と無駄に安全志向で動くからだと思われます。

int main()   {       関数 main の内容  }

このmain関数は、intという型をもつ関数です。なので、出力（戻り値）はint型の整数でないと、コンパイル・実行環境によっては、エラーになったりwarningメッセージが出たりすることがあります：(1)の例題や課題のようなprintfだけのプログラムをint main()でコンパイル・実行すると「main関数はint型だから出力（戻り値）で整数値が返ってこないのはおかしいぞ！」というエラー/警告です。
  　ただ、電通大の環境では、（たぶん）エラーはでません。これは、やはり賢い環境・コンパイラなので、int mainの出力（戻り値）を自動的に設定（たぶん０か１？）してくれるからです。

  　ちなみに、このようにint mainで出力（戻り値）が無いのは気持ち悪いと思う人は、以下のようにやるといいです：

int main()   {       関数 main の内容       return 0;  }

ここで「return 0」とは、main関数の出力値(戻り値)が0だという意味です。繰り返しになりますが、このコードは以下のコードと（今の電通大の環境では）ほぼ等価です。(warningは出たりしますが)

main()   {       関数 main の内容       return 0;  }

mainの型：宣言する形式

「return 0を追加するのが気持ち悪い」、「上記のゴタゴタは面倒くさい。もっと簡単な解決策を！」、と思う人は、main型を明示的に以下のように宣言する方法があります。

void main()   {       関数 main の内容  }

冒頭のvoid mainは「mainという関数には型がない(void)よ」という意味です。なので戻り値が無くても大丈夫で、(1)のprinftをつかった課題や例題でも、コンパイル・実行時にエラーやwarningが出ません。void型なので、「main」や「int main」の時のようなreturn の最後の行が必要ありません。

Question. 課題やレポートはどれでやればいいの？

Answer. 上記のどれでも、プログラムが動きさえすれば、好きなやり方でmainを宣言してください。warningが出ていても減点せず平等に採点します。