一番簡単なシェルスクリプト


 ここではまず一番簡単なシェルスクリプトの例を紹介します。

#!/bin/sh
echo "Hello everyone!!"
このように書いたファイルの名前を「hello.sh」としましょう。するとコマンドラインで
$ ./hello.sh
と打ち込んでこのシェルスクリプトを実行すると、
$ Hello everyone!!
と表示されるはずです。

 このシェルスクリプトの説明をしましょう。シェルスクリプトは1行目と2行目以降に大まかに分けれれます。一行目にはどのシェルを使いシェルスクリプトを実行するか、2行目以降は具体的なコマンドを書きます。シェルとはシェルスクリプトを解読してPCにどのような操作をするか指令をだしてくれるプログラムのことです。いくつが種類がありますが、一番有名なものはbin shellとよばれ、通常のUNIX環境では/bin/shというディレクトリにプログラムが置いてあります。一行目のコマンドは「/bin/フォルダにあるshとおい名前のシェルを使って2行目以降のコマンドを解読&実行してくれ」という意味です。

 2行目以降は具体的なコマンドです。今回はただ単にechoコマンドでHello everyone!と表示させるだけのコマンドですが、より複雑な処理がしたい場合さらに下に書き加えていけばいいだけです。

★もしシェルスクリプトを実行したときにうまくいかずに、エラーメッセージとして

-bash: ./Hello.sh: Permission denied
と表示されるようでしたら、ファイルの実行の許されない設定になっています。その場合、シェルスクリプトを実行する前に
$ chmod 744 Hello.sh
と打ち込み、Hello.shを実行可能にする必要があります。この操作はファイルのパーミッションの変更と呼ばれています。詳しくはこちらを参照してください。
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